top of page

Vol.16 「文化団体連盟本部」

2020年8月28日、文化団体連盟本部の芹沢さん、河野さん(以下敬称略)にオンラインでお話を伺いました。

―――ではまず、団体構成について(役職の決め方、代交代の時期など)教えてください。


芹沢:役職はおおまかに6部署に分かれており、まず財務と監査、そして三田会というOB会担当の部署、総会、広報、部室の管理を行う三田ルームとなっています。1部署あたり3人です。そして、この6部署の上に委員長がいます。 代交代は例年12月か1月付近で行いますが、代交代の時期は代によって変わることもあるため一概には言えません。 役職の決め方は、委員になった時点で一応の部署が決まりますが、多少変わることもあります。自分がやりたい部署に入れる場合もありますし、その時空いている部署に入ってもらうこともあります。委員長は、委員同士の話し合いで決めています。

河野:また、細かいことですが、副委員長も役職としてあります。

―――例年、代交代は12月か1月に行うとのことですが、今年はコロナウイルスの影響によって変更はありますか。


芹沢:過去には任期の途中で委員を交代する必要から、3月に代交代を行った例もありました。今年は事情が事情ですのでさらに任期を伸ばすことも場合によってはあるかもしれません。

―――では次に、活動内容について教えてください。

芹沢:文連本部と言われることが多いですが、正式には慶應義塾大学文化団体連盟本部常任委員会と言います。 およそ80から90ある公認系文化系サークルの支援及び管理を行う委員会組織であり、文化系サークル全体の予算を獲得し分配するというのが主な仕事です。年間の予定としましては、例えば12月に文連の講演祭があります。例年、三田会と共同でコンサートや展示などを含む講演祭を行っていますが、今年は中止が決定しています。他にも、5月や11月に慶早戦の優勝パレードがある時は、文連の所属団体に対しパレード運営の人員を集める呼びかけなども行っています。

河野:また、文連総会を年に3,4回行い加盟団体を招集しています。


―――例年の活動頻度を教えてください。


芹沢:まず定例会が月に1回程度あります。定例会以外にも所属団体から問い合わせがあった場合はその対応を行ったり、総会の前はその準備を行ったりしています。イベントがある前に活動をすることが多いため、毎週決まった曜日に活動するということはありません。

―――定例会では具体的にどのような話し合いがされているのですか。


芹沢:文化系のサークルをまとめる団体として様々な問い合わせに対応する必要から、その都度話し合う内容は変わってくるため、決まった内容はありません。昨年度の場合、初めての新歓に向けてどのような方向性で行っていくか、委員の募集方法やどんな人を募集するかなどについても話し合いを行ってきました。


―――新歓のお話が出ましたが、今年の新入生の集まり具合はいかがでしょうか。


芹沢:文連本部として新歓を行うのが初めてだったため何とも言えないのですが、最初の見込みよりは人が入らなかったため、コロナの影響が大きかったのだろうという印象です。

―――具体的にはどのような新歓を行ったのですか。


河野:広報からは、主にホームページの運営とTwitterの運用をしました。ホームページに関しては、3月あたりに立ち上げをし、加盟団体の情報や文連本部の情報を載せました。他には、一時的な新歓の企画としてホームページに謎解きを仕込み、謎を解いていくと文連の新歓用オープンチャットにたどり着くというものを作りました。これはあまり人が集まらなかった結果となりましたが取り組みとしては以上のようなことを行いました。Twitterについては文連の情報を少しずつ流したり、加盟団体の新歓情報をリツイートしたりしていました。

―――文連の広報ではホームページとTwitterの2つの媒体を使っているということですか。他にも使っている媒体はありますか。


河野:本当は、ビラを配る予定でビラのデザインもし、印刷もしていたのですが実施できず、主にホームページやTwitterのみ使用している状況です。

―――広報をする際に工夫していることなどはありますか。また課題などはありますか。


河野:広報をする際は、文連に入るメリットをしっかりと伝えるようにしています。文連は他のサークルと違い、自分のしたい趣味があるから入るということではありません。本当に学生への奉仕のようなものが必要になるため、責任のある仕事ができるから就活でのアピールにつながる、先輩とのつながりができる、学費と一緒に集められているお金の使い道を知ることができるなどメリットをしっかり伝えるようにしています。課題としては、やはりTwitterの運用の仕方です。Twitterのアカウントを立ち上げたのが最近のためフォロワーも少なく、効果的なツイート方法の具体的なアイディアが出ず悩んでいます。

―――Twitterでこれまでに具体的に行った対処などはありますか。


河野:それは今ちょうど話し合っているところです。今まではただ単に、文連の情報を小分けにして流したり、団体のツイートをリツートするだけだったので、今後はハッシュタグを工夫してみようなどの話し合いを行っています。

―――今回のコロナウイルスの影響で中止せざるを得ないイベントなどはありましたか。


芹沢:先ほど言及した文連公演祭の中止は一番の痛手でした。また、傘下団体から大学に提出する書類を集め、不備の有無を事前にチェックする公認申請書類の取りまとめも行っているのですが、部室が使えないということもあり、所属団体の方から直接学生部に送らなければならないことになりました。念のため電子データを送ってもらい不備の有無をチェックしました。

―――今後、中止を検討しているイベントなどはありますか?


芹沢:前提として、どのような業務を行うにあたっても、文連の場合は三田の部室を使うことが多いです。したがって部室に立ち入れない状況下でできることは限られます。そもそも部室の管理自体も文連が行っているのにも関わらず傘下団体や文連も入れない状態が続いています。本来、文連は傘下団体が活動をしやすいように支援する立場のため、それが十分にできてないかもしれないというのはもどかしい気持ちになります。

―――今年の活動量としては例年のおよそ何割ぐらいでしょうか?


芹沢:個人的な体感としては5割未満だと思っています。

―――後期が始まるにあたり、今後の活動について考えていることはありますか。


芹沢:コロナ以前からも行っていた取り組みではありますが、活動を行うにあたっての書類の手続きなどの電子化を進めるまた、感染のフェーズにもよりますが、電子化と並行して可能な限り傘下団体にもメッセージを発信できるようにしていく必要があると思っています。

―――現在、団体が抱えている課題などはありますか。


芹沢:コロナ問題がある以前からの問題ですが、委員に積極的になってくれる人がいないということ、文連について興味・関心や利点を見出す人があまりいないことです。もちろん、広報の方が頑張ってくれているのですが新しい委員を募集するにあたって、魅力の発信というのが不足しているのだろうと思います。

―――それらの課題に対し何か対策をとっていますか。


芹沢:ホームページを開設したことは大変大きなことだと思います。文連はそれぞれ所属団体が新入生勧誘を行っているのですが、文連を大きいモノ全体として捉えてもらえる機会はありませんでした。そのため、文連とは何なのか、どういう歴史があるのかなどについてホームページやTwitterで継続的に発信することがみなさんへの知名度を上げることに繋がるだろうと考えています。

―――コロナが収まってから挑戦したいことなどはありますか。


芹沢:コロナが収まる頃にはおそらく代が変わっていると思いますが、文連公演祭のように所属団体の方が日頃の成果を発信できる機会やOB会のような三田会側とも接触しながら共同でものを作り上げる機会がより増えたらいいなとは思っていますが、なかなか難しいところです。


―――では次に、仕事のやりがいについて教えてください。


芹沢:塾内の政治に関われることが一番は大きいのではないでしょうか。塾内政治という言い方はまずいのかもしれませんが、塾生自治の中核を担う仕事ができることは大きいです。今はこのご時世もあってできていませんがOBの方と交流する機会も多く、三田会の各方面で活躍している方々と関わる機会もあるので大変刺激になることもこの仕事をする上での魅力ではないかと思います。

―――お二人はどうして文連に入ろうと思ったのですか。


芹沢:同じサークルの先輩で文連の委員を務めている方がおり、文連本部が大変な状況ということを聞いていました。、今まで文連所属団体の一員として活動に関わってきたため、それを支える組織の方にも貢献したいという気持ちがあり文連に入ったというのが個人的な思いです。今までお世話になった恩返しです。

河野:私は芹沢さんみたいな立派なことは言えないのですが(笑)私はもともと文章を書くのが好きで広報活動そのものに興味がありました。その時に同じサークルに所属していた先輩から文連の広報の誘いがあり、慶應の上部組織で広報活動ができるのは魅力だなと思い入りました。

―――実際に入ってみて、良かった点や反省点などはありましたか。


芹沢:良かった点は、他のサークルの人と情報を交換する機会があることです。私は文連に所属しているに団体3つ入っていたのですが、それでも慶應内で様々なことをしている人を知らなかったため、そういった人々と関わる機会が生まれたことは良かったのと思っています。

反対に、今回のコロナのような不測の事態に陥った時でも規則に従って仕事をしなければならないため、どうしても初動が遅くなってしまう点はやはり否めないと思っています。可能な限りその点については、改善したいと思っています。

河野:先ほども広報の立場としてホームページを作ったという話をしましたが、ホームページに加盟団体を載せる作業は大変苦労しました。しかしその結果として、ホームページの情報を新入生がサークル選びに役立ててくれるので作って良かったと思えますし、やりがいに感じます。

反対に、先ほど芹沢さんが言っていたように、この状況の中での対応の仕方が反省点だと思います。できることをやってきたつもりではありますが、もう少し効果的なアピールの仕方があったのではないかと思ってしまいます。もう夏になってしまいましたが、広報で話し合っていく中でそこが少し弱かったのではないかということと秋からどうしていくかということを話し合っているところです。


―――全塾協議会について何か思っていることはありますか。


芹沢:昨年度、大変ご迷惑をおかけしてしまったので大きいことは言えないのですが、こういった大変な時期においては全塾協議会自体や他の全塾協議会に加盟している団体とも協力してこの状況を乗り切っていきたいと思っているため、こういった新しい取り組みがあったら支援、支持していく方向で動きたいと考えています。


―――では最後に、塾生に向けて伝えたいことがあればお願いします。


芹沢:文連の特色に年会費と所属費用がかからないというものがあります。一方で、広い部室が使えるなどの利点もあるので、今まで生徒会や学級委員などを務めていた人が入ってくれると活動がしやすいと思います。また、自分の学費から天引きされている交付金がどのように使われているかを文連に入れば分かるため、塾内の団体の予算配分や処分に関する仕事にも積極的に興味を持っていただきたいです。

河野:(新入生全体に対するメッセージとして)大学に入り、サークルをどうしようかなと考えている方は沢山いると思います。しかしコロナの状況下、対面でサークルを探すのが難しく、二の足を踏んでいる状態だと思います。その中で「文連が公認しているサークル」のように絞っていくというのは効率の良い探し方だと思います。なぜなら文連が公認しているサークルと言うのは、財政管理や制度がしっかりしているという保証があり、その中からサークルを探していくことはメリットの一つになると思うからです。文連のホームページやTwitterなどがサークル探しの役に立てば良いなと思いますし、その中で文連本部にも興味を持っていただければ嬉しいです。



 

文化団体連盟本部公式HP https://keio-bunren.jimdofree.com/

Twitter ID @keiobunren

bottom of page