【全協全書】矢上祭実行委員会インタビュー
- 健正 茅本
- 9月19日
- 読了時間: 5分
2025年9月20日と21日にかけて、慶應義塾大学矢上キャンパスにおいて第26回矢上祭が開催されます。今回は矢上祭を企画・運営する矢上祭実行委員会の委員長である齋田和輝さんにインタビューを行い、今年度の矢上祭における意気込みを語っていただきました。

―――矢上祭実行委員会にはどのような塾生がどれほど所属しているのですか?
矢上祭実行委員会には慶應義塾大学の理工学部生のみが所属しています。
一学年100人~120人程で1~3年生の340人が所属しています。
―――かなりの大所帯ですね!
そうですね。それも理工学部生のみが所属しているというのは矢上祭実行委員会の特徴でもあります。矢上キャンパスは単科キャンパスですので学部が同じ塾生同士のコミュニティが塾生自治においてとても重要となってきますが、矢上祭実行委員会はその役割も担っているとても特色ある学生団体となっています

―――今年の矢上祭におけるテーマは何ですか?
第26回矢上祭のスローガンは「Momentum」です。
これは物理学における「質量と速度の積」としての運動量の概念と、「勢い」「推進力」という英単語としての意味を重ね合わせています。25年間の歴史によって培われた矢上祭の確かな基盤を「質量」とし、それを受け継ぐ学生たちの情熱や行動を「速度」として掛け合わせることで、新たな力を生み出し、未来への推進力となる――そんな決意を込めました。
四半世紀を経て新たな一歩を踏み出す今年度、理工学部らしいテーマであると同時に、私たち矢上祭実行委員会の熱量を最もよく表す言葉として「Momentum」を選びました。
―――矢上祭はどのようなスケジュールで準備していくのですか?
矢上祭終了後の10月ごろから活動は始まります。まずは次年度に向けて代交代を行い、新体制のもと企画内容を考えていきます。3月ごろには他団体への参加呼びかけを行い、4月には新規歓迎会を経て新一年生を迎え入れ、より活発に活動していきます。5月までには全ての企画を揃え、6~7にかけて実行に向けて準備を進めていきます。8月に入ってからは最終的な調整を行うため週一回以上の頻度でキャンパスに集まり、実地にて開催を見据えて活動していきます。
このような委員それぞれの努力に加えて他キャンパスにおいて実行される学園祭の実行委員会の皆様にも備品の貸し出しやヘルプシフトといった面で助けていただいて当日の開催を実現しています。
―――昨年度の矢上祭から変えたことは何ですか?
裏方の話にはなってしまいますが、委員会における横のつながりを強化したことです。矢上祭実行委員会は仕事を分担するため8つの局に分かれています。局それぞれにはまとまりがあるのですが、それ故に必然的に縦割り組織としての側面が強くなってしまい、委員会全体としての一体感が希薄になってしまうことがありました。しかしより良い矢上祭を実現するためには局同士が協力して知識を集約しなければならないことから局間の連携をより密にし、互いに助け合うという体制の構築に尽力しました。
―――他キャンパスにおける種々の学園祭と比較して、矢上祭独自のものであり、誇りとしているものは何ですか?
理工学部らしさと地域に密着して開催する学園祭であるということですね。学園祭における出し物に応用しやすい学問も多いことからその知識を活用した特徴的な企画を作ることができるというのは大きな強みであると思っています。また、その特徴的な企画は子供から大人まで大変幅広い方に楽しんでいただけることから毎年多くの方にお越しいただいています。多くの来場者によって支えられている学園祭であり、また毎年行っている打ち上げ花火はキャンパス周辺の皆様からのご理解を賜ることで実現できている企画であることから様々な面で地域の皆様に支えられている学園祭であるといえます。
―――今年度の矢上祭における一推しの出し物は何ですか?
沢山ありますが、一つはIT局による企画です。例えば「AI鬼ごっこ」では、参加者がロボットを操作して、自動走行するロボットから逃げるという体験を楽しめます。こうした最先端の技術を遊びの形で体験できるのは、理工学部ならではの矢上祭独自の魅力と言えるでしょう。さらにIT局は、このような企画に加えて矢上祭公式HPや、祭開催中に活用できるアプリの開発・運用も担っています。来場者の皆様にとって矢上祭をより快適に、そして一層楽しんでいただけるよう工夫を凝らしています。
また、毎年打ち上げているフィナーレの花火も一推しの出し物です。今年度は二日目の18:50から打ち上げる予定です。残暑が続き夏の印象も強いこの時期ですが、この打ち上げ花火が来場者の皆様にとっての夏の区切りとなりますようにと願っております。
―――開催にあたっての抱負をお願いします!
テーマにも表れているように、今年度の矢上祭は四半世紀を経て新たな歴史を紡ぎ始める1年目でもあることから、委員全員が熱い思いをもって必ず成功させてみせます!
―――来場する塾生や地域の皆様へ一言お願いします!
矢上キャンパスにて矢上祭をお楽しみいただける期間は二日間と決して長いものではありませんが、そのひとときは来場者の皆様の記憶に深く刻まれる特別な時間 になると思います。また、塾生の皆様には普段知る機会が少ない理工学部らしさというものを存分に肌で感じていただければと思います。
皆様のご来場を心よりお待ちしております。
イベント詳細
開催日時:
9月20日(土) 12:00~18:00
9月21日(日) 10:00~19:00
開催場所:
慶應義塾大学矢上キャンパス
矢上祭実行委員会 公式WEBサイト
矢上祭実行委員会 公式Instagram




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