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第4代塾生代表は何してた?No.2「感染対策サイト・議会改革」

  • t-ishida2841
  • 2020年12月15日
  • 読了時間: 4分

更新日:4月28日

 今年の塾生代表選挙の投票期間も中盤になりました。例年と大きく異なる一年の中、今年の塾生代表はどういうことをやっていたのでしょう。数回に分けてトピックごとに塾生代表が行っていたことをお伝えしています。第2回の今回は、「感染対策サイト・議会改革」について聞きました。


今回のシリーズは、以下のリンクからご覧いただけます。


感染対策サイト

―――新型コロナウイルスそのものへの具体的な対策というのは、対面活動を制限され、予算も限られる中で、学生の自治組織としてできることの選択肢があまり広くなかったと思います。塾生代表として、どのように問題に向き合ったのでしょうか?

 感染対策の情報をまとめた特設サイト「塾生 新型コロナウイルス対策 のすすめ」を医学部生の方と協力して作成しました。医学部生の有志の方々が、「医学部生の感染予防対策」という医学部生向けの新型コロナウイルス対策をまとめたものを作成されていて、それを医学部生以外の塾生にもわかりやすい形にまとめ直した形です。


塾生 新型コロナウイルス対策 のすすめ
塾生 新型コロナウイルス対策 のすすめ

―――いろんな感染対策や感染症の情報が錯綜する中で、どこを見たら良いのか今よりも混乱していたと思います。サイト運営は、医学部生有志と全塾協議会事務局と協力して行ったとのことですが、どのような課題がありましたか?

 自分たち全塾協議会事務局は、事前知識がほぼゼロの状態からスタートしました。明確な正解が見えない中で、医学部生ではない自分たちでも理解できるようにしつつ、塾生の皆さんに正しい情報を届けなければならないという責任感を持って取り組みました。医学部生の有志の方々に細かくチェックしていただきながら、この話が始まってからわずか2週間足らずで、サイトの作成と公開まで漕ぎ着けました。

 このサイトは、秋から具体的に使用が始まった大学の課外活動再開申請の手引きにも掲載してもらいました。 慶應という総合大学の強みを活かして、他学部と協力し、学生視点でわかりやすい方法を示せたことは、コロナ禍だからこそできた貴重な取り組みだったと思っています。

 特に医学部の方々が慶應全体に対してプレゼンスを示す機会にもなりましたし、そういう意味でも非常に意義深い取り組みだったと感じています。


議会改革

―――新型コロナウイルス対応に追われる中でも、コロナ以前から必要とされていた改革もありました。今年は、移動の自由が少し制限される中、オンラインで新しい方法が試されるなど、これまでのやり方を見直す動きも多かったように思います。「議会改革」とは、具体的にどのようなことをされたのでしょうか?

 まとめると、全塾協議会で物事を決める際に、上部七団体で構成される議会を通す必要があるのですが、その議決方法を全会一致制から多数決制へと移行しました。上部団体とは、文化団体連盟本部(文連加盟サークルを統括)や体育会本部(体育会系の部活を統括)など、さまざまな団体を統括している組織です。

 以前は議会が全会一致制だったので、一つの上部団体が反対すると、議案そのものが通らない仕組みになっていました。


慶應義塾大学全塾協議会規約
慶應義塾大学全塾協議会規約

―――この変化にはどういう意味があったのでしょう?

 塾生代表として、全塾協議会はもっとリベラルに、塾生生活のための議論をするインフラであるべきだと考えました。うまくこの場を活用して、もっと議論を活発にしていきたいと思ったんです。

 上部団体から出ている議員自体は、傘下団体の総意を代表しているという意味では正当性がありますし、団体の利害関係者だからこそ責任感も強い。ただ、全会一致制だと、議員に過度なプレッシャーがかかってしまっていました。

 塾生代表は選挙で選ばれているので拒否権を比較的使いやすいですが、議員個人が反対して議会全体の方針を止めるのは、かなり負荷が大きかったと思います。

 たとえば、雪池忌の支出を今年も全会一致で認めた件があります。雪池忌は、毎年2月初頭に行われる福沢諭吉先生の法要のことですが、このための献花代を自治会費交付金から支出した団体がありました。本来、こうした特定個人等への支出は全塾協議会の許可が必要です。多数決制であれば、これに反対する声も出たかもしれませんが、今年も全会一致で承認されてしまいました。

 新しいことはリスクがあるので、全員が賛成するのは難しい。全会一致制では、どうしても新しい挑戦が生まれにくいんですよね。

 多数決制に移行したことで、議員の事実上の拒否権を取り払い、大きな障壁を超えることができました。これには非常に大きな意味があります。今後、塾生代表により権限が集中し、スムーズに新しいことに挑戦できる土壌が整ったと感じています。



塾生代表については以下のページからご覧ください。


塾生代表選挙(#塾生代表2021)情報(現在は公開しておりません)




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