今年の塾生代表は何してた?No.3「湘南自治会準備会・自治会費」
- t-ishida2841
- 2020年12月18日
- 読了時間: 4分
更新日:4月28日
今年の塾生代表選挙も終わりに近づいています。例年と大きく異なる一年の中、今年の塾生代表はどういうことをやっていたのでしょう。数回に分けてトピックごとに塾生代表が行っていたことをお伝えしています。第3回の今回は、「湘南自治会準備会・自治会費」について聞きました。
今回のシリーズは、以下のリンクからご覧いただけます。
湘南自治会準備会
―――8月に「湘南自治会準備会」が全塾協議会に仮加盟しました。これにはどのような背景があったのでしょう?
SFC(湘南藤沢キャンパス)には、湘南自治会準備会という有志の団体があって、SFCの学生自治組織として全協への正式加盟などを目指して活動しています。この準備会との関わりは、前田前塾生代表の時代から意識されてきたものでした。自分は選挙の時にその存在を知り、前塾生代表がスタートさせた流れを、しっかり引き継ごうと考えました。
―――具体的には、どのような取り組みをされたのでしょう?
「慶應義塾大学全塾協議会仮加盟規則」を定めて、「仮加盟」という仕組みを作りました。仮加盟とは、まだ正式な加盟ではないものの、全塾協議会がその存在を認め、議案提出権などの活動を期限付きで保証する制度です。これによって、次のステップへの道筋を確実に作ることができたのではないかと思っています。
SFCは、他キャンパスと比べて、まだ慶應のコミュニティの中で距離感があると感じています。お祭りのスタイルも違いますし、「塾生」という意識よりも「SFC生」という意識のほうが強い人も少なくない。でも、慶應はSFCも含めて「慶應」です。だからこそ、SFCの団体が全塾協議会に参加する意味は非常に大きいと考えています。
コロナ禍で実際の活動を直接見る機会が限られる中でも、正式加盟に向けて仮加盟という仕組みを作れたことは良かったと思います。SFCにはオンラインに強い人たちも多いので、いろいろなアイデアを他キャンパスにも広げるような仕組み作りに繋がってほしいと期待しています。準備会の皆さんには、これからも頑張ってほしいです。
自治会費
―――自治会費の使い道を決めるのは、毎年の塾生代表の最大の仕事と言っても過言ではないですよね。今年の注目点は、どこだったのでしょう?
まず、ハガキの送付についてです。本年度の塾生代表選挙にあたって、全塾生の皆さんにハガキをお送りしたため、そのために自治会費を使わざるを得ませんでした。これについては大変申し訳なく思っています。
けれども、コロナ禍の中で新しいことを始めるにも、伝統を守るにも、それを支えるインフラは必要です。全塾協議会の存在を知ってもらうため、あえてハガキという手段も選びました。SNSでの広報にも力を入れていますが、SNSだけでは情報の偏りや格差が生まれてしまうと感じています。そういう意味で、ハガキには今も存在意義があると考えています。
―――自治会費の分配額を決める前に、分配対象団体の監査を事務局が丁寧に行うわけですが、今年はコロナの影響で、かなり規模を縮小しました。本年度は緊急交付という形で4団体(三田祭実行委員会、矢上祭実行委員会、塾生会館運営委員会、應援指導部)への分配となりましたが、どのような点を意識されましたか?
三田祭実行委員会と應援指導部を中心に、必要な団体には必要な額を、これまで通り分配するという方針を貫きました。選挙に勝つために団体に財源支援を約束して票を集める、そんなやり方もできるかもしれません。でも、就任後にそれを反故にすることだけは絶対にしてはいけないと思っています。
三田実や体育会、文連など、伝統ある団体の予算を減らすつもりはありませんでした。
また、新規事業助成制度についても、より広く塾生が使えるようにする基本方針を打ち出しました。これによって、自分の後の塾生代表たちが動きやすい土台作りにも取り組んだつもりです。
今後は、災害などでお祭りが中止になった際の損失補填など、不測の事態に備えた自治会費の仕組み作りにも力を入れていってほしいと思います。
最後に、選挙に際しては、候補者が「どうお金を使うつもりなのか」をぜひ注目して見てほしいです。既存の団体に流れているお金を、それ以外の団体や塾生にどう回すか、候補者の考え方が問われます。自治会費は無限ではありません。だからこそ、使い道のチェックをあいまいにしてはいけないと、強く思っています。
最後に(編集者より)
3回にわたってお届けした「今年の塾生代表は何してた?」は、今回で最終回となります。塾生代表もSNSを活用して活動を発信していますが、取り組みの背景や効果が複雑な場合、それをコンパクトに伝えるのはなかなか難しいと感じます。
今回は記事という形でご紹介しましたが、今後も、塾生代表がどんな取り組みをしているのか、もっと塾生の皆さんにわかりやすく届けられる方法を模索していきたいと思っています。
塾生代表については以下のページからご覧ください。
塾生代表選挙(#塾生代表2021)情報(現在は公開しておりません)
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